Today's Topic
$$\frac{dy}{dx}=\frac{dy}{du}\times\frac{du}{dx}$$
▼復習はこちら
-
合成関数って、結局なんなんですか?要点だけを徹底マスター!
続きを見る
この記事を読むと・・・
- 合成微分のしたいことがわかる!
- 合成微分を簡単に計算する裏ワザを知ることができる!
合成関数講座|合成関数の微分公式
まずは、合成関数を微分するとどのようになるのか見てみましょう。
合成関数の微分
2つの関数\(y=f(u),u=g(x)\)の合成関数\(f(g(x))\)を\(x\)について微分するとき、微分した値\(\frac{dy}{dx}\)は
\(\frac{dy}{dx}=\frac{dy}{du}\times\frac{du}{dx}\)
と表せる。
合成関数の微分法のコツ
はじめにコツを紹介しておきますね。
合成関数の微分のコツ
合成関数の微分をするためには、
- 合成されている2つの関数をみつける。
- それぞれ微分する。
- 微分した値を掛け合わせる。
の順に行えば良い。
それではいくつかの例題を見ていきましょう!
例題1
例題
合成関数\(y=(2x+1)^3\)を微分せよ。
これは\(y=u^3, u=2x+1\)の合成関数。
よって
例題2
例題
合成関数\(y= \frac{1}{\cos x}\)を微分せよ。
これは\(y=u^{(-1)}, u=\cos x\)の合成関数。
よって
例題3
例題
合成関数\(y= \log \left({3x^2+1}\right)\)を微分せよ。
これは\(y=\log u, u=3x^2+1\)の合成関数。
よって
合成関数の微分法の証明
2つの関数\(y=f(u), u=g(x)\)を考えます。
合成関数\(y=f(g(x))\)を\(x\)で微分した\(\frac{dy}{dx}\)を、導関数の定義から証明していきますね。
しかしこのままだと意味が分からないので、次のような意図的な変形を施します。
(※見切れている場合はスクロール)
ポイント
式\(\frac{A}{B}\)について考えるとき、
$$\frac{A}{C}\cdot\frac{C}{B}$$
のように、無理やりCを作ることで式が考えやすくなることがある。
この変形により、リミットを分配してあげると
(※見切れている場合はスクロール)
となります。
\(u=g(x)\)なので、
が示せました。
合成関数講座|まとめ
最後にまとめです!
まとめ
- 合成関数\(f(g(x))\)の微分を考えるためには、合成されている2つの関数\(y=f(t),t=g(x)\)をそれぞれ微分してかければ良い。
- 外側の関数\(y=f(t)\)の微分をした後に、内側の関数\(t=g(x)\)の微分を掛け合わせたものともみなせる!
以上のように、合成関数の微分は合成されている2つの関数を見破ってそれぞれ微分した方が簡単に終わります。
今後重要な位置を占めてくる微分法なので、ぜひ覚えておきましょう。
以上、「合成関数の微分公式について」でした。