学生の頃使いたかったサービス

【学生に戻れるなら使いたい】未来に必要な力が効率的に得られる!お得な優秀サービス

おすすめの数学参考書

【完全版】高校数学の勉強法とオススメの参考書をレベル別にまとめてみました。

理系微分

【合成関数の微分法】のコツと証明→「約分」感覚でOK!小学生もできます。

合成関数の微分法

Today's Topic

$$\frac{dy}{dx}=\frac{dy}{du}\times\frac{du}{dx}$$

 

はい、じゃあ今日は合成関数の微分法を、逃げるな!
だってぇ、関数の関数の微分とか、下手くそな日本語みたいじゃん!絶対難しい!
小春
それがそんなことないんだ。それにここを抑えると、暗記物がグッと減るんだよ。
えっ、そうなの!教えて!!
小春
現金な子だなぁ・・・

 

▼復習はこちら

合成関数について
合成関数って、結局なんなんですか?要点だけを徹底マスター!

続きを見る

この記事を読むと・・・

  •  合成微分のしたいことがわかる!
  •  合成微分を簡単に計算する裏ワザを知ることができる!

 

 

合成関数講座|合成関数の微分公式

合成関数の最重要ポイント、それが合成関数の微分だ!

 

まずは、合成関数を微分するとどのようになるのか見てみましょう。

合成関数の微分

2つの関数\(y=f(u),u=g(x)\)の合成関数\(f(g(x))\)を\(x\)について微分するとき、微分した値\(\frac{dy}{dx}\)は

\(\frac{dy}{dx}=\frac{dy}{du}\times\frac{du}{dx}\)

と表せる。

 

小春
本当に、分数の約分みたい!

合成関数の微分法

その通り!まずは例題を通して、この微分法のコツを勉強しよう!

 

合成関数の微分法のコツ

 

はじめにコツを紹介しておきますね。

合成関数の微分のコツ

合成関数の微分をするためには、

  1. 合成されている2つの関数をみつける。
  2. それぞれ微分する。
  3. 微分した値を掛け合わせる。

の順に行えば良い。

 

それではいくつかの例題を見ていきましょう!

 

例題1

例題

合成関数\(y=(2x+1)^3\)を微分せよ。

 

これは\(y=u^3, u=2x+1\)の合成関数。

よって

\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \frac{dy}{du}\cdot \frac{du}{dx}\\\ &= 3u^2\cdot u'\\\ &= 6(2x+1)^2\\\ \end{align}
外ビブン×中ビブンと考えることもできるね!

 

例題2

例題

合成関数\(y= \frac{1}{\cos x}\)を微分せよ。

 

これは\(y=u^{(-1)}, u=\cos x\)の合成関数。

よって

\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \frac{dy}{du}\cdot \frac{du}{dx}\\\ &= -u^{(-2)}\cdot u'\\\ &= \frac{\sin x}{\cos^2 x}\\\ \end{align}

 

例題3

例題

合成関数\(y= \log \left({3x^2+1}\right)\)を微分せよ。

 

これは\(y=\log u, u=3x^2+1\)の合成関数。

よって

\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \frac{dy}{du}\cdot \frac{du}{dx}\\\ &= \frac{1}{u}\cdot u'\\\ &= \frac{6x}{3x^2+1}\\\ \end{align}

 

 

合成関数の微分法の証明

2つの関数\(y=f(u), u=g(x)\)を考えます。

合成関数\(y=f(g(x))\)を\(x\)で微分した\(\frac{dy}{dx}\)を、導関数の定義から証明していきますね。

 

\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \lim_{h\to 0}\frac{f(g(x+h))-f(g(x))}{(x+h)-x}\\\ \end{align}

 

しかしこのままだと意味が分からないので、次のような意図的な変形を施します。

\begin{align} \frac{dy}{dx} &= \lim_{h\to 0}\frac{f(g(x+h))-f(g(x))}{(x+h)-x}\\\ &= \lim_{h\to 0}\frac{f(g(x+h))-f(g(x))}{\color{red}{g(x+h)-g(x)}}\cdot \frac{\color{red}{g(x+h)-g(x)}}{(x+h)-x}\\\ \end{align}

(※見切れている場合はスクロール)

 

ポイント

式\(\frac{A}{B}\)について考えるとき、

$$\frac{A}{C}\cdot\frac{C}{B}$$

のように、無理やりCを作ることで式が考えやすくなることがある。

小春
\(\frac{1}{C}\cdot \frac{C}{1} = 1\)だから式の整合性はOKなのね!

 

この変形により、リミットを分配してあげると

\begin{align} &\ \ \ \ \lim_{h\to 0}\frac{f(g(x+h))-f(g(x))}{g(x+h)-g(x)}\cdot \lim_{h\to 0 }\frac{g(x+h)-g(x)}{h}\\\ &= \frac{d}{dg(x)}f(g(x))\cdot\frac{d}{dx}g(x)\\\ \end{align}

(※見切れている場合はスクロール)

となります。

 

\(u=g(x)\)なので、

$$\frac{dy}{dx}= \frac{dy}{du}\cdot\frac{du}{dx}$$

が示せました。

 

まぁ、厳密には間違ってるんだけどね。
えっ・・・。
小春
厳密verは大学でやるけど、正確な反面、かなりわかりにくい。
なるほど、高校範囲だとここまでで十分ってことね…。
小春

 

合成関数講座|まとめ

最後にまとめです!

 

まとめ

  • 合成関数\(f(g(x))\)の微分を考えるためには、合成されている2つの関数\(y=f(t),t=g(x)\)をそれぞれ微分してかければ良い。
  • 外側の関数\(y=f(t)\)の微分をした後に、内側の関数\(t=g(x)\)の微分を掛け合わせたものともみなせる!
小春
外ビブン×中ビブンと覚えてもいいね

 

以上のように、合成関数の微分は合成されている2つの関数を見破ってそれぞれ微分した方が簡単に終わります。

今後重要な位置を占めてくる微分法なので、ぜひ覚えておきましょう。

 

以上、「合成関数の微分公式について」でした。

\今回の記事はいかがでしたか?/

-理系微分

© 2024 青春マスマティック Powered by AFFINGER5